なぜ理容師を目指したのか

高校2年生くらいまで、 私は、おしゃれにまったく興味がありませんでした。

学生時代は、勉強やスポーツができる人がかっこいいと思っていて、 偏差値は65、水泳では全国3位までいきました。

でも、人とのコミュニケーションは苦手でした。

友達はいたけど、 言い方で人を傷つけてしまったり、 どこか馴染めていない感覚がありました。

漫画が好きなのもあって、一人で絵を描く時間が好きでした。

高校2年生になると、 「将来、どんな仕事をしたいんだろう」 と考えるようになりました。

その頃から、 “誰かに勝つこと”よりも、 “誰かの役に立つこと”に価値を感じ始めていました。

勉強ができる人より、教室で、面白いことをして人を笑顔にできる人や、芸術で誰かを感動させたりする人ってすごいなって。

 「正解が一つじゃない表現」に、惹かれました。

特にファッションは面白かった。

ただ見た目を変えるだけじゃなく、 “自分を表現するコミュニケーション” でもあると思ったからです。

…要は、モテたかった笑

でも同時に、 「正解が一つじゃない表現」を仕事にするのは怖かった。

当時の自分が得意だったことは、好きなこととは結構逆で、

「複数の情報を複数のルールに基づいて処理すること」

でした。

国語は特に得意で、 まぐれで全国模試で1位を取ったこともあります。

だから最初は、 税理士や公認会計士のような、得意を生かせる 仕事に興味がありました。

さらに、独立してしまえば、 より、人間関係にあまり悩まなくて済むかもしれない。

でも、よく考えたら、 独立する人ほど、仕事を取るために営業する。仕事の付き合いで、より人と関わる。

それに、人生の悩みの8割は対人関係って言うじゃないですか。

生きている限り、 コミュニケーションって切って離せないものだなと思いました。

だから、極めれば、様々な職業に潰しが聞くと思いました(これは浅はかな当時の考え)

MIT のある研究でも、コミュニケーション能力がある人ない人では年収に2倍近く差があるという結果がありますし(これは、後から知ったこと)

だから、極めようと思いました。

そして出た答えが、 「メンズ特化の理容師」でした。

理由はシンプルで、 昔から“かっこいい”が好きだったからです。

ウルトラマンも、 アニメのOPも、 ファッションも。

僕はずっと、 “かっこいいもの”に心を動かされていました。

美容室に通う中で、 感じていたこともありました。

多くの美容師さんは、 感情を共有したり、 場を明るくするのは上手い。

でも、 情報共有的なコミュニケーションが得意な人や、「かっこいい」 を論理的な説明ができる人は少ない気がしたんです。

「こっちのほうが、かっこいいですよ」は、ただの感想です。しかも断るとセンスを否定するようで断りづらい。

そうではなく、

「こうすると自然に見える」 「こうすると清潔感が出る」

みたいに、 主観的意見、客観的意見を分けて伝えたり、もっと適切なコミュニケーションで、満足させられると思った。

自分なら、 そこに強みを出せると思った。

じゃあ、なんでそんなタイプの、美容師がいなかったのかは就職してしっかり理解できました笑

どんな修業時代を過ごしたかは、 ご想像にお任せします(笑)

でも、自分にしかないバックボーンと、この1席の床屋は 

唯一無二だと感じます。