【パーマをかける前に。】

◇薬局でボトル価格が約900円以下のシャンプー・コンディショナーは使用をお控えください

→ 希望通りの仕上がりになりにくくなります。

理由① 洗浄力が強すぎると、髪の中身がスカスカになる

市販の安価なシャンプーには、洗浄力の強い成分(高級アルコール系)が多く使われています。
これらは汚れをしっかり落とす反面、髪に必要な油分やタンパク質まで奪ってしまいます。(キューティクルの損傷やCMCの流出 )

ハリ・コシの低下や“ペタンと感”が出る。

その結果、髪の内部に“空洞(ダメージホール)”ができ、ハリやコシが失われていきます。
つまり、髪はあるように見えても中身がスカスカの状態。
その状態では、パーマ液を作用させられる「髪の質量」が足りず、
カールが形成されにくくなります。

→ イメージで言えば、「厚紙」と「ティッシュ」。
折ったときにしっかり形がつくのはどちらでしょうか?
髪も同じで、“中身の詰まった髪”ほどしっかり形をキープできます。

理由② シリコンの残留が薬剤の浸透を妨げる

シリコンそのものは悪い成分ではありません。
むしろツヤを出したり手触りを良くしたりする役割もあります。

ただし、安価な製品に使われるシリコンは残留しやすいタイプのものが多く、
髪表面に膜をつくってしまうことがあります。
この膜がパーマ液の浸透を妨げるため、
かかりが弱くなったり、ムラになったりする原因になります。

補足

安価なシャンプーを否定するわけではありません。
「とにかく汚れを落としたい」「髪型にはこだわらない」という方には、
コスパも良く、十分に良い選択です。

ただし、
「理想通りのパーマ」や「髪の質感・形の再現性」を求める場合は、
シャンプーの質が仕上がりに直結します。

できるだけ希望通りの仕上がりにするためにも、


施術前後のホームケアから見直してみましょう。